院内LANを利用した新しい糖尿病教育の試み 第2報


さて、本連載の第99回で取り上げた「院内LANを利用した新しい糖尿病教育の試み」の その後です。

使い勝手をよくするために、問題を分野別、難易度別に分けて出題することができるよう に改良しました。これにより、自分にあった問題をすることができます。

問題の入力は、分野別・難易度別のマークを入力する分少しだけ手間がかかります。と、 いっても時間にして数秒です。

さて、内部的にはどうなっているかというと、「易しい」問題を要求されているとき、蓄え られたデータから、「易しい」という印の付いた問題を探しています。そして、「易しい」 問題が見つかったら、画面に表示します。実はデータを順番に探していくと、「易しい」を 選択した場合、いつも同じ問題しか表示されません。これでは、いけません。そこで、ラ ンダムに問題を指定して、その難易度が「易しい」になっていれば、表示するようにして います。分野別についても同じ考えで行っています。

実際に、このシステムで問題をやってみると気づくと思いますが、問題が表示されている ときのファイル名が非常に長いのです。実は、初期段階では問題のファイル名は mondai.htmとしていました。

このファイルの中身を変えていろいろな問題を表示しようと しました。しかし、これは、失敗でした。ブラウザのキャッシュが働いて、問題の中身が 異なっても、前回と同じ問題が表示されてしまうのです。

そこで、問題が出されるたびに 異なるファイル名を付ける必要があります。一番簡単なのは、問題が出題されたときの日 時をファイル名にすればよいのです。2003年5月5日14時18分16秒に問題が出 題されたら20030505141816.htmとなるわけです。これなら絶対に同じファイル名の問題 が存在しなくなります。

偶然複数の端末が全く同時に、問題を要求したらどうなるでしょ うか。これも、データを読み出すときに排他制御の仕組みをしてあるので大丈夫なのです。 問題の正解、不正解を大きな○×で表示するという、単純な発想で作り始めたシステムで すが、この○×が意外に好評で、解答者を熱くしているようです。


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