糖尿病教育用の教材を作る道具


この連載にも何回かコンピュータを利用した糖尿病教育について述べてきました。またそ の有用性についても述べてきました。しかしながら、現実問題としてなかなか院内におい てもなかなかこの教育法が広がりません。その理由の一つとして、教材の種類が少ないこ とがあげられます。

筆者は、いろいろな手法を用いてさまざまな教材のサンプルを作ってきましたが、これ を引き継いでどんどん続きをやってくれる人がいません。最も単純なHTMLを用いたクイ ズ形式の教材も第2弾、第3弾を作ってくれる人がいません。

HTMLは特別な道具や、専門的な知識を必要とせず誰でもが気楽に扱うことができ、作 成法も簡単です。(インターネットが爆発的に普及した原因の一つにはHTMLが単純で簡単 であるからです。)

直接HTMLを書くのが面倒だという人のために、いろいろな道具も作られています。 HTMLエディタといわれるものです。これには大雑把にいって2種類あります。

一つはワープロ感覚でどんどん文字を入力したり、画像を貼り付けたりしていくと それだけで、自動的にHTMLファイルが完成してしまうという優れものです。もう一つは いちいちタグを書くのが面倒と、いう人用でよく使うタグなどを自動的に入力してくれる タイプのものです。

前者の方が便利なように思われますが、完成したHTMLファイルを見ると必要のないタグが ごまんと書き込まれており、必然的にファイルのサイズも大きくなってしまいます。 また、これを手動で修正したりすることはかなり困難です。

後者は必要なタグだけ書き込みますので、ファイルサイズも小さく、後から手動で手直 しもできます。これは、若干のHTMLの知識を要しますが、特別勉強する必要もありませ ん。

しかし、こういったHTMLエディタも帯に短し、たすきに長しの感があり、うまく使え ないという人も少なくありません。

そこで、筆者はHTMLファイルを簡単に作れるアプリケーションを作ってしまおうと思いつき、 現在開発中です。まだまだαバージョン以前の段階ですが、ある程度方向性が見つかりました。 質問とその答えを入力するとDHTMLでファイル出力をしてしまうというものです。 これなら、間違いなく誰でも糖尿病の教材を簡単に作れるはずです。 また、作った教材はHTMLやDHTMLなのでそのままインター ネット上におくこともできます。

さて、このアプリケーションの完成はいつになるのでしょうか…・。


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