再度、コーヒーと糖尿病


以前にも、糖尿病とコーヒーの関係について書きましたが、その後もコーヒーと糖尿病の関係についての報告が相次いでいます。

どうも、コーヒーの摂取は2型糖尿病の発症を減らすらしいというのが、多くの結論です。

「減らすらしい」と、言い切っていないのは、まだまだ充分な検討の余地があるということです。少なくとも、コーヒー摂取が2型糖尿病の発症を増やすことはないのでしょう。

どうして、コーヒーが2型糖尿病の発症を減らすらしいのかは、全くわかっていません。

コーヒーと言えばカフェインをすぐに思い浮かべますね。

コーヒーの中に含まれているカフェインが糖尿病の発症を妨げるのに役立っているのでしょうか。カフェインが糖尿病の発症を抑えるというのであれば、お茶でも糖尿病の発症を抑えることができるのでしょうか。 お茶を飲んでいる人の、糖尿病発症率について調べた研究もあるかもしれません。が、筆者は知りません。

さて、糖尿病とコーヒーの関係を調べた報告は、「糖尿病」の診断そのものが、正確でないとの批判もあります。経時的にきちんとした検査を行って経過観察をした報告はごくまれであるとも言われています。

コーヒーと糖尿病の関係について、科学的にきちんとした結論が出るのは、もう少し先になるのでしょうか。


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