糖尿病と白内障


「白内障」という病名を聞いたことがあると思います。非常に多い目の病気です。年を とるにつれて増加する病気です。

よく、眼はカメラにたとえられますが、カメラのレンズが曇ってしまう病気です。レン ズが曇ってしまうので当然、光の通過が悪くなり視力障害が発生します。

糖尿病がなくて加齢とともに発生してくる白内障を「老人性白内障」といいます。また、 糖尿病の糖代謝異常に起因して起こる白内障を「真性糖尿病白内障」と呼ぶことがあり ます。

真性糖尿病性白内障の頻度は低く、全白内障の3%程度といわれています。 これは、40歳未満の糖尿病患者さんに見られることが多いようです。一方40歳以上の糖 尿病患者さんに見られる白内障では、老人性白内障なのか、糖尿病性白内障なのか、あ るいはこれらの合併であるのかは診断が難しいといわれています。

しかし、糖尿病があると白内障の発生は、糖尿病のない人に比べて数倍高いといわれて います。

糖尿病で血糖値が高いと、眼のレンズ内に「ソルビトール」と呼ばれる物質が蓄積され これが、白内障の原因の一つではないかと考えられています。

白内障の治療主な治療法は、手術です。曇ってしまったレンズを取り出して、眼内レン ズを入れます。血糖コントロールが悪いと、手術ができないこともあるので注意を要し ます。

さて、この他にごくまれな例として、一過性の白内障というものがあります。 ケトアシドーシスを伴うような重症な高血糖に対して、急速に血糖を下げた場合に白内 障が起こることがあります。しかし、これは自然に回復することも少なくありません。


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