Flashを利用した糖尿病教育の試み


当院では1996年以来パソコンを利用した糖尿病教育の方法を多数考案し、実践してきています。

今回、Flashを利用した教育法を新たに導入したので紹介致します。 Flashは、インターネットではおなじみですが、アニメーションの同義語にもなりつつあります。世界のパソコンの97%以上にFlashのプラグインがインストールされており、どのパソコンでもアニメーションを見ることができます。

アニメーションは使い方によっては見る人の印象に強く残るため、教育に活用できるはずです。さらに、単なるアニメーションではなく、ActionScriptというスクリプトを記述することにより、かなり複雑なことを実行させることが可能です。

手始めに、トランプの「神経衰弱」のようなものを作りました。トランプでは同じ数字のカードをめくると、「当たり」ですが、糖尿病の「神経衰弱」は違います。食品交換表で同じ表に載っている食品の組み合わせでなくてはいけません。「ごはん」のカードをめくったら、今度は同じ表1に属する食品のカードをめくらなくてはいけません。

結構難しいです。記憶力も要求されます。カードの位置は、ゲームを始めるたびにランダムに変更されますので、同じ食品の組み合わせのゲームでも試行のたびに新しいゲームのつもりで挑戦しなくてはいけません。

さて、Flashは、XMLサーバにもなり得ます。カルテなどはXMLを元にしたMMLとよばれる記述方式が推奨されています。

これは、かなり利用価値があると思われます。現在XML形式で記述されたファイルから問 題を読み込んでFlashの「神経衰弱」に反映させる仕組みを開発中です。

今回はXMLについて詳述するスペースがないので省略しますが、大変利用価値の高いデー タ記述方式です。興味のある方は、参考書などを読んでみてください。


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