第4章 書式指定など


いきなりですが、第1章で作ったソース・ファイルを 次のように書き換えてください。



main関数内の、最初の1行は、変数(variable)の型宣言と、 初期化を一度に行ったものです。変数aやbは、int型で、最初から 15とか20という物が入っていますよ。という意味です。 int型は、簡単にいうと整数型という意味です。(本当は、違う) 変数の型宣言は、Cでは、関数内の一番最初に行わなくてはいけません。 その後の/*...*/は、コメントといって プログラマのメモです。これをこまめに入れると 後で役に立つことが多いです。筆者は、無精をして あまりコメントを書かずに、プログラムを書くことが多いのですが、 後で、「あれーーー?どうしてここは、こういうふうに書いたのかなあ」 と、後悔することも多いのです。

後悔先に立たず!

こまめに、コメントを書きましょう。
コメントの書き方には、/*...*/のほかに、 //というのがあります。
//は、これ以降行の最後までがコメントという意味です。/*...*/は、 /*と*/で囲まれた部分がコメントとなります。/*......*/の中に さらに/*...*/を書くことはできません。(ネストできない)

次に、

printf("a = 15\nb = 20\n");

ですが、「\n」は、「改行をしなさい」という意味のエスケープ・シークェンス (escape sequence)です。お金記号以下の1文字とセットになって特殊な 意味を表します。外国のコンピュータでは、「\」の代わりにバックスラッシュ (スラッシュ(/)の傾きが逆の物)を使いますが、 日本では、お金が大事なので円記号を使います。
したがって、ここの部分が実行されると

a = 15
b = 20
というふうに表示されます。次の

printf("a + b = %d\n", a + b);

引用符の中の「%d」は、ここに、"......."以下にある 引数をdの形に変換して、表現するよ、という意味です。 したがって、%dの所には、変数aとbの和がdの形で 入ると思えばよいのです。ちなみにdは、decimal(十進数)の 意味です。
次に、getch()は、何かキー入力があるまで待つ(プログラムをストップさせる) 時によく使います。(本来の使い方ではない。プログラムを作りかけの時、要所要所で ストップさせる時によく使う。他の人は知らないが、筆者はよく使う)これは、 conio.hが必要なので、2行目に

#include <conio.h>

が入っています。 最後の

return 0;

は、main関数がOSに、0を返すという意味です。 returnは、関数ではないので0に、カッコがないことに注意してください。 人によってはreturn(0);と書く人もいますが間違いではありません。 好みの問題です。どうしてこんな物を返すのか?1つには、 main関数の前を見てください。前回まではついていなかった intがついています。これは、main関数が終了するときint型の 数値を返しますよという意味です。関数の前に何もつけないと システムが勝手にint型を返すと、判断する場合もあります。 このへんは、処理系によって違うらしい。

さて、これをビルドして実行してください。下のようになれば 成功です。エラーが出たら、どこか間違っています。 大文字、小文字は大丈夫ですか。




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Update Sep/24/1996 By Y.Kumei
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